後悔しない車の選び方は?ライフスタイル別・予算別の最適解を見つける5つのステップ
目次
【はじめに】車選びは「自分の未来」選び

車は家の次に高い買い物と言われます。数百万円の出費となるだけでなく、一度購入すれば数年から十数年、あなたの生活を支えるパートナーとなります。
「デザインがかっこいいから」「流行っているから」という理由だけで選ぶと、後になって「燃費が悪すぎて維持できない」「家族が増えたら狭すぎた」「立体駐車場に入らなかった」といった後悔につながりかねません。
本コラムでは、膨大な車種の中から、あなたにとって「最高のパートナー」を見つけ出すための思考プロセスを、5つのステップに分けて解説していきます。これを読み終える頃には、ぼんやりとしていた欲しい車のイメージが、明確な条件として整理されているはずです。
【STEP 1】目的の明確化:ライフスタイルから考える
まずカタログを開く前に、現在の生活と、向こう3〜5年の未来を想像してください。
誰が、いつ、何のために乗るのか?
・通勤・通学(毎日): 燃費性能と取り回しの良さが最優先です。
・週末の買い物・送迎(週2〜3回): 荷室の広さや、乗り降りのしやすさが重要です。
・アウトドア・趣味(月1回〜): 悪路走破性や、長距離運転の疲れにくさが必要です。
乗車人数と荷物の量で絞り込む
「最大何人乗るか」ではなく「普段何人乗るか」が重要です。
例えば、年に1回の帰省でしか7人乗らないのであれば、普段使いやすい5人乗りの車を選び、必要な時だけレンタカーを借りる方が合理的かもしれません。
逆に、小さなお子さんが2人いる家庭では、ベビーカーを畳まずに乗せられるか、チャイルドシートを装着した状態での世話がしやすいか(スライドドアの有無)が決定的な差となります。
駐車場の環境は見落としがちな重要ポイント
自宅マンションの駐車場が「機械式」の場合、高さ制限(多くは1,550mm以下)があります。人気のトールワゴン系軽自動車やミニバン、一部のSUVは入庫できません。また、自宅前の道幅が狭い場合、車幅の広い3ナンバー車は毎日のストレスになります。物理的な制約を先に確認しましょう。
【STEP 2】予算の設定:車両価格と「維持費」の罠
「予算は200万円」と決めても、それが「車両本体価格」なのか「乗り出し価格」なのかで話は変わります。さらに重要なのは、買った後の維持費です。
初期費用(イニシャルコスト)の考え方
車両本体価格に加え、自動車税、環境性能割、重量税、自賠責保険、そして登録代行費用などの諸費用がかかります。一般的に、車両本体価格の10〜20%程度が諸費用として上乗せされると考えてください。
(例:200万円の車なら、総支払額は220〜240万円程度)
購入後にかかる維持費(ランニングコスト)の正体
無理をして高級車を買っても、維持費で生活が圧迫されては本末転倒です。
・自動車税: 排気量が大きいほど高くなります。軽自動車は一律10,800円と圧倒的に安いです。
・燃料代: ハイブリッド車(HV)は車両価格が高いですが、年間走行距離が1万kmを超えるなら、ガソリン代の差額で元が取れる場合があります。逆に年間3,000km程度なら、安いガソリン車の方がトータルコストは低いかもしれません。
・車検・メンテナンス・タイヤ代: 大きなタイヤを履くSUVやミニバンは、タイヤ交換費用が高額になりがちです。
リセールバリュー(売却時の価値)も意識する
「乗り潰す」つもりなら気にする必要はありませんが、3〜5年で乗り換える可能性があるなら、「人気車種」「人気色(白・黒)」を選ぶことで、売却時に高く売れ、実質的な負担額を減らすことができます。特にSUVや有名ミニバンはリセールバリューが高い傾向にあります。

【STEP 3】ボディタイプとパワートレインの選び方
ライフスタイルと予算が見えてきたら、具体的なボディタイプを選びましょう。
軽自動車・コンパクトカー
・特徴 日本の道路事情に最適。維持費が安い。
・向いている人 通勤通学がメイン、1〜2人乗車が多い、運転に自信がない、維持費を抑えたい。
最近の軽自動車(特にN-BOXなどのスーパーハイトワゴン)は室内が驚くほど広く、ファミリーカーとしても十分機能します。
ミニバン
・特徴 圧倒的な居住空間とスライドドア。
・向いている人 ファミリー向け、子育て世代、3世代での移動がある、自転車などの大きな荷物を積みたい。
スライドドアは狭い駐車場で子供がドアをぶつける心配がなく、子育て層には必須級の装備です。S・M・L・LLサイズと幅広いため、家族構成に合わせて選びましょう。
SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)
・特徴 車高が高く視界が良い。悪路に強い。現在の世界的なトレンド。
・向いている人 アウトドア派、デザイン重視、雪国在住。
街乗り特化の「クロスオーバーSUV」が主流です。見た目のかっこよさと実用性のバランスが良く、リセールバリューも期待できます。
セダン・ワゴン
・特徴 重心が低く、走行安定性と乗り心地が良い。
・向いている人 長距離ドライブが好き、走りの質にこだわる、フォーマルな用途。
ミニバンやSUVに押され気味ですが、高速道路での疲れにくさや静粛性はセダンタイプに分があります。
エンジン(パワートレイン)はどう選ぶ?
- ・ガソリン車: 車両価格が安い。短距離走行が多い人向け。
- ・ハイブリッド(HV): 燃費が良い。静か。車両価格は高いが、長距離乗るならお得。
- ・クリーンディーゼル: 燃料(軽油)が安い。トルクがあり坂道に強い。長距離向け。
- ・電気自動車(EV): 自宅充電できるならランニングコスト最強。補助金活用も視野に。
【STEP 4】新車か、中古車か、それともリースか

欲しい車が決まっても、買い方で悩むことがあります。
新車のメリット・デメリット
・メリット: 最新の安全装備、好みの色やオプションが選べる、メーカー保証(3〜5年)の手厚さ、すべてが新品の満足感。
・デメリット: 価格が高い。人気車種は納車まで半年〜1年以上待つこともある。
中古車のメリット・デメリット
・メリット: 価格が安い(同じ予算でワンランク上の車が狙える)、納期が早い(1〜3週間)、生産終了した名車に乗れる。
・デメリット: 車の状態にバラつきがある、メーカーオプションが後付けできない、故障リスクが新車より高い。
※狙い目は「登録済未使用車」です。ディーラー名義で登録だけされたほぼ新車同様の車が、新車より安く市場に出ていることがあります。
第三の選択肢「カーリース・サブスク」
「頭金なし、月々定額」で新車に乗れるサービスです。税金や車検代もコミコミになるため、家計管理が楽になります。ただし、「走行距離制限がある」「カスタマイズできない」「中途解約が高額」といった制約もあるため、契約内容をよく確認する必要があります。
【STEP 5】実車確認と試乗:スペックには載らない「感覚」
ネットの情報だけで決めるのは危険です。必ずディーラーや販売店で実車に触れてください。
カタログのサイズと、実際に運転席に座った時の「大きさの感じ方」は違います。
・フロントピラー(窓枠の柱)が視界を遮らないか?
・後ろを振り返った時の視界はどうか?
・ボンネットの先端が見えるか?(見えるほうが車両感覚をつかみやすい)
実際に使うシチュエーションを再現してください。
・普段持ち歩くバッグやスマホの置き場所はあるか?
・ドリンクホルダーの位置は使いやすいか?
・後席を倒す操作はワンタッチでできるか?(複雑だと結局使わなくなります)
・荷室の「高さ」は十分か?(床が高すぎると重い荷物を載せるのが大変です)
また、最近の車は「安全装備(自動ブレーキなど)」が標準ですが、メーカーによって性能や作動条件が異なります。これらについても営業担当者に詳しく聞くことをおすすめします。
【まとめ】愛車選びは、妥協とこだわりのバランス
車選びにおいて、デザイン、価格、機能、維持費、すべてが100点満点の車は存在しません。
何かを優先すれば、何かが犠牲になるのが常です。
- ライフスタイルを軸に「外せない条件」を決める。
- 予算(維持費含む)の上限を決める。
- ボディタイプで候補を絞る。
- 新車・中古車で現実的なラインを探る。
- 試乗で直感を信じる。
このステップを踏むことで、「なんとなく買った」ではなく「自分で納得して選んだ」という実感が生まれます。その納得感こそが、購入後の愛着につながり、カーライフをより豊かなものにしてくれるはずです。
あなたにとって最高の相棒となる一台が見つかることを願っています。

- 出身地
- 埼玉県所沢市
- 担当部署
- リテール営業
- 略 歴
- 2019年にオートアベニューへ転職入社。
「お客様に寄り添う」をモットーに、快適なカーライフの提供に邁進中。新車、中古車、車検などの整備についての最新情報を発信!お客様からの「ありがとう。」を糧に毎日を全力で駆け抜けています!
- 出身地
- 東京都西東京市
- 役 職
- 株式会社オートアベニュー 代表取締役社長
- 略 歴
-
1995年~1996年 オートアベニューでアルバイトをする
1997年~2002年 夫の仕事の関係で5年間オーストラリアへ
2002年4月~ 帰国後 株式会社オートアベニュー入社
2005年 株式会社オートアベニュー 専務取締役 就任
2008年 株式会社オートアベニュー 代表取締役社長 就任 今に至る
車業界歴約30年。現在100年に一度の変革期と言われている車業界、EV化・自動運転・空飛ぶ車などに加え、車検法などの各種法律関係で多くの法改正が行われています。
今まで学んだ多くの事や車業界界隈の様々な事をわかりやすく、皆様にお伝えいたします。







