中古車購入における自動車ローン徹底ガイド|残価設定・オートローン・自由払い型の違いと選び方

目次
中古車でもローンは組める?
「中古車ってローンが組みにくいのでは?」という不安は根強くありますが、結論から言えば中古車でもローンは問題なく組めます。
実際、多くの中古車販売店では信販会社と提携しており、ローンを組む前提での販売が主流です。さらに銀行系のオートローンや、自由払い型ローンなど選択肢も年々広がっています。
中古車購入時にローンを活用することで、一括払いに比べて次のようなメリットがあります:
- ・資金に余裕を持って車を選べる
- ・万が一の備えを残せる(現金を温存)
- ・より高年式・高品質な車両を視野に入れられる
今や、ローンを賢く活用することが中古車購入成功のカギと言っても過言ではありません。
中古車ローンの3大タイプと特徴
中古車購入時に選べるローンは大きく分けて以下の3つです。
種類 | 特徴 | 対象 |
オートローン | 一般的な分割払い。販売店・信販・銀行系あり | すべての中古車に対応 |
自由払い型オートローン | 月々の返済額を柔軟に設定可能 | 一部の信販会社などで対応 |
残価設定ローン | 車の「将来価値」を据え置き、月々の負担を軽減 | 高年式・認定中古車に限定 |
この3つは、金利・柔軟性・対象車種・リスクなどで大きく異なります。以下、各タイプの詳細を解説します。

オートローン(中古車)の詳細解説
基本構造
オートローンは最も一般的な中古車ローンで、「ローン=これ」という認識の方も多いでしょう。車両本体価格から頭金を引いた金額を、一定の期間(月数)で分割して返済する形です。
金利水準
- ・販売店・信販系:年5.0〜9.0%
- ・銀行系(都市銀行・地方銀行・信用金庫など):年2.0〜4.5%程度
銀行系の方が金利は低いものの、審査は厳しめで、手続きがやや面倒です。
メリット
- ・中古車全般に利用可能
- ・所有権が原則として自分になる(完済後)
- ・返済額が固定され、家計管理しやすい
デメリット
- ・金利が高いと支払総額が多くなる
- ・審査に通らないと利用できない
- ・信販系は所有権留保(名義が信販会社)に注意
自由払い型オートローンとは?仕組みとメリット
概要
「自由払い型」オートローンは、返済の自由度が非常に高いローンです。毎月の最低返済額だけ決めておき、あとは余裕があるときにまとめて返済することが可能です。
対応している主な金融機関
- ・オリコ「ニューバジェットローン」
- ・ジャックス「フレックスローン」
- ・銀行系の一部オートローン(要確認)
メリット
- ・収入に波があっても対応できる
- ・途中でまとまった返済も可能
- ・最終月にまとまった金額を設定することも可能
- ・利息を抑えやすい(早期返済が前提)
デメリット
- ・返済計画を自分で立てる必要あり
- ・計画性がないと逆に損をすることも
中古車における残価設定ローンの実情と注意点

中古車でも使える?
残価設定ローンは、新車のイメージが強いですが、一部の高品質中古車(認定中古車)でも利用できる場合があります。
メリット
- ・月額の支払いが安く抑えられる
- ・短期保有前提ならお得になる可能性あり
デメリット・リスク
- ・残価(将来価値)を保証されない場合、差額負担あり
- ・車両に傷や走行距離オーバーがあると追加請求
- ・中古車では選択肢が少ない
金利・返済期間・所有権の徹底比較
項目 | オートローン | 自由払い型 | 残価設定型 |
金利目安 | 2.0〜9.0% | 4.0〜10.0% | 2.0〜4.0%(限定) |
返済期間 | 12〜84ヶ月(平均60ヶ月) | 36〜120ヶ月 | 36〜60ヶ月 |
所有権 | 原則購入者(完済後) | 原則購入者 | 信販会社・ディーラー名義 |
対応車種 | 全中古車 | 全中古車 | 一部認定中古車のみ |
返済自由度 | 低め | 非常に高い | 固定型で低い |
ライフスタイル別・最適な中古車ローンの選び方
会社員・公務員(安定収入あり)
→ 銀行系オートローン
- ・低金利で総支払額を抑えられる
- ・審査も通りやすく返済計画が立てやすい
フリーランス・自営業
→ 自由払い型ローン
- ・月によって収入が変わる場合に最適
- ・まとまった返済で利息削減も可能
短期保有予定(3年以内)
→ 残価設定ローン(認定中古車)
- ・月額を抑えて乗り換え前提で利用
審査基準と必要書類
審査の主なチェック項目
- ・年収・職種・勤続年数
- ・信用情報(クレジット・延滞など)
- ・他の借入状況
- ・車両の価格・年式
必要書類
- ・本人確認書類(運転免許証)
- ・収入証明(源泉徴収票や課税証明)
- ・車両見積書
- ・印鑑・銀行口座情報など
中古車ローンの注意点・トラブル例
よくある落とし穴
- ・高金利ローン(提示されていない年率)を契約してしまう
- ・所有権が販売店や信販会社のままで売却できない
- ・任意保険加入が条件だったが見落としていた
- ・借入額が多すぎてローン審査が落ちる
回避するには?
- ・金利・総支払額を必ずチェック
- ・所有権の確認
- ・任意保険や維持費もシミュレーションに含める
- ・契約前に複数社で比較検討
まとめ|中古車こそ「ローン選び」が決め手
中古車購入は、車選びと同じくらい「ローン選び」が重要です。たとえ同じ車種でも、ローン次第で総支払額が何十万円も変わることがあります。
おすすめポイントのまとめ:
- ・中古車でもローンは問題なく組める
- ・オートローンは安定型・自由払いは柔軟型
- ・残価設定は条件付きだが支払いを抑えられる
- ・自分のライフスタイルと将来設計をよく考えて選ぶ
車を買うということは、生活そのものを変える大きな選択です。
ぜひ本コラムを参考に、「自分に合った最適なローン」で後悔のないカーライフをスタートしてください。

この記事を書いた人

- 出身地
- 埼玉県所沢市
- 担当部署
- リテール営業
- 略 歴
- 2019年にオートアベニューへ転職入社。
「お客様に寄り添う」をモットーに、快適なカーライフの提供に邁進中。新車、中古車、車検などの整備についての最新情報を発信!お客様からの「ありがとう。」を糧に毎日を全力で駆け抜けています!
記事の監修者

- 出身地
- 東京都西東京市
- 役 職
- 株式会社オートアベニュー 代表取締役社長
- 略 歴
-
1995年~1996年 オートアベニューでアルバイトをする
1997年~2002年 夫の仕事の関係で5年間オーストラリアへ
2002年4月~ 帰国後 株式会社オートアベニュー入社
2005年 株式会社オートアベニュー 専務取締役 就任
2008年 株式会社オートアベニュー 代表取締役社長 就任 今に至る
車業界歴約30年。現在100年に一度の変革期と言われている車業界、EV化・自動運転・空飛ぶ車などに加え、車検法などの各種法律関係で多くの法改正が行われています。
今まで学んだ多くの事や車業界界隈の様々な事をわかりやすく、皆様にお伝えいたします。